河野先生頑張って下さい!


 はじめまして。**県に住むYと申します。
 テレビ報道で肝移植を受けられるという事を知りました。
 こんな時、そっとしておいてほしいものです。(私もそうでしたから)
 そう思いつつも、また元気になって政治に携わってほしく、失礼を承知の上で思い切ってメール致しました。

 私は今現在30歳になります。
 先天性の胆道閉鎖症で黄疸 生後3ヶ月目で最初の手術をし、9回の手術を経てもなお20歳の時に肝移植が必要と告知されました。
 当時、脳死肝移植は日本では認められておらず、生体肝移植もまだ根付いておりませんでした。
 医師も何度も移植を勧めてくれましたが、初めは移植を望みませんでした。
 「これでいい これが自分の寿命なんだ」と運命だと受け入れる覚悟でいました。
 26歳の時に悩み抜いて「もう一度生きてみよう」そう決めました。

 ドナーには弟も母も父も希望してくれましたが、最終的に父親がくれる事になりました。
 私は何度も開腹手術をしているので、癒着で大変だったと思いますが、麻酔技術の進歩、痛みの軽減、現在の医学には驚きます。

 術後もう少しで4年になります。免疫抑制剤は飲んでいますが、生まれ変わりました。地に足がついたとはこのことなのでしょう。
 50歳の父は10日間の入院で、1ヵ月半で普通の仕事が出来るようになり、コップ一杯のアルコールが許可され、肝臓も元の大きさになりました。
 お酒ももう一生飲めないものと覚悟していたらしかったのですが、移植当時再生した0歳の肝臓から現在の4歳の若々しい新しい肝臓で晩酌を楽しんでおります。
 
 私も新しい生命を父からもらいました。父もそれが本当に嬉しい様です。
 元気で生きていられるという事は素晴らしい事です!
 是非手術を受けられて、また元気なお姿を拝見させて下さい。
 良き方向へとお祈り致しております。

2002年3月29日 **県・H・Yさん

 河野洋平からの返信

 励ましのメールありがとうございます。Yさんもご家族も、長く苦労されたのですね。
 「新しい生命を父からもらいました。父もそれが本当に嬉しい様です」とお書きになっているのを読み、本当に励まされました。
 私も子供たちに肩を押され、踏み切ることになりました。踏み切る以上、必ず健康を回復し、政治家としてこれまでの経験を活かして社会に恩返ししなければならないと考えています。

 このほか、お母様から腎臓移植を受けて自宅で仕事ができるようになったというT・Yさん、C型肝炎で30年勤めた自動車会社を早期退職し自宅静養中のK・Yさん、3度目の肝臓癌手術に備えているという匿名の方といった療養中の方々も含め、実に多くの温かい励ましのメールをいただきました。ありがとうございます。そして、ともに頑張りましょう。

 感染症や移植をめぐる医療などは、現代日本においても重要な社会問題であり、政策課題であることは重々承知しておりましたが、当事者となるとさすがに身に滲みて感じるところがあります。今後は政治活動にこの経験を活かし、問題を抱える方々の必要に応えることを私のライフワークに加えたいと考えております。