幕あけ---- おめでたい席での飾り付け

今月からスタートするこのコーナーでは、
日々の暮らしのなかに潤いをもたらしてくれる、
生活のなかのフラワーアレンジメントを紹介していきます。
1月はお正月のお祝いの席にふさわしい、
千両を使ったアレンジメントです。

佐々木紀江
東京在住。日本フラワーデザイナー協会講師資格取得。佐賀新聞文化講座講師。個人教室開設。RKB毎日放送、サガテレビの情報番組にフラワーアレンジメントを提供。

 今月は新しい年を迎える喜びを、おめでたい色とされる赤い実をつける千両で表してみましょう。元旦などの食卓に飾れば、希望や決意など、心がまえも新たな気持ちになる特別なお祝いの席が作れます。
 今回は食器と食器の間に飾っていますが、お料理や取り皿が机いっぱいに並んでいたりと、花を置くスペースがとれない場合には、いくつかのおちょこや小皿に一輪ずつ生けたものを銘々に置いていっても素敵です。花材は千両のほか、南天や万両などを、短く切った松に合わせて添えても華やかな雰囲気になります。
 このアレンジでは、花材以外に和紙を使っていますが、楊枝の先端に長細く切った色とりどりの和紙を結んだり、三角や四角に切った和紙を、大きさを変えて楊枝に糊付けしたものなどを使ってもいいでしょう。また和紙の飾りは、お料理のお重やお皿に添えても華やいだ雰囲気を演出できます。
 お料理の間に花を置く場合のポイントは、花材の高さは低めに生けること。花粉の多いものや香りの強い花材を使うのは避けます。
 また、短く切った千両は実に重さがあるので器の縁で支えたり、小さな剣山を利用するといいでしょう。



撮影◎インプレス 鈴木雅之

【レンズの視点から】
1月ならではの、お正月のお祝いといううことでイメージをふくらませスタイリングしてみました。周りを黒系統でしめることで、千両の赤が際立つようにしています。
テーマは寒さとぬくもり。低く差し込んだ日の光と、障子の向こうの空気が、この写真から伝わればと思っています。