厳冬---- 冬の終わりを彩る一輪挿し

風の冷たい日々が続き、
街にはモノトーンの色彩が広がりがちですが
家の中には鮮やかな色を取り入れてみましょう。
2月は寒さのなかで凛とした美しさを見せる
椿を使ったアレンジメントです。

佐々木紀江
東京在住。日本フラワーデザイナー協会講師資格取得。佐賀新聞文化講座講師。個人教室開設。RKB毎日放送、サガテレビの情報番組にフラワーアレンジメントを提供。

 春を間近に控えながらも、まだまだ寒さの厳しい日が続きますね。この時期は次の季節を迎える喜びと、身体の緊張がほぐれる冬の終わりを感じさせるアレンジメントを楽しんでみましょう。
 今回の花材は、この時期に様々な形や色のものが楽しめる椿を使い、一輪挿しにしてあります。土台には、かき氷機で細かくクラッシュした氷に小さく切った和紙を入れお椀で形を整えたものを使っていますが、好みの形の器やボウルなどで氷を作りそれを土台にしてもいいでしょう。その場合は、切り花の蘭の茎などに挿してあるプラスチックのホルダーを器の底にテープで固定して氷を作り、ホルダーに水を入れて好みの花材を生けるようにします。
 何本かまとめて花を生けるときは、氷を作る時に、器に紙コップやプラスチック製のホルダーなどに重しを入れたものを重ねて土台を作るようにします。
 このアレンジでは、かき氷の中に和紙を細かく切ったものを入れてありますが、和紙のほかにも花びらや、葉をばらして入れても彩りの美しいものができあがります。
 また、写真では氷の土台をお皿の上に置いていますが、水を入れたボウルに土台を浮かせて花材を生けても違ったアレンジを楽しむことができます。



撮影◎インプレス 鈴木雅之

【レンズの視点から】
今回のテーマは厳冬、さらに土台に氷を使っているということで、外気との境界線である窓辺でスタイリングをしてみました。2月は1年のなかで最も寒くなる月ですが、思い切って窓を開けると、外の空気は案外心地よいもの。今回はこの清々しい冬の空気を、屋外の景色と椿の赤の対比で表現しています。