涼を求めて ---- 竹の緑が織りなす心地よい空間

太陽の眩しい本格的な夏の到来です。
屋外の暑さとは対照的に玄関や部屋に涼を感じる空間を演出しましょう。
今月は竹を使ったアレンジメントです。

佐々木紀江
東京在住。日本フラワーデザイナー協会講師資格取得。佐賀新聞文化講座講師。個人教室開設。RKB毎日放送、サガテレビの情報番組にフラワーアレンジメントを提供。

 照りつける太陽の強い日差しを避けて、木陰に入ると一服の清涼感を得られますね。すがすがしい涼しさを感じると、気持ちもリラックスしてすっきりした気分になると思います。玄関やお部屋の入り口も同じこと。今月は、涼を感じるお花で、夏の暑さをやわらげる涼しげなアレンジメントを施して、蒸し暑さを忘れる心地よい空間を演習してみましょう。
 今回のアレンジメントは、竹の形や、大きさを変えることで、何通りもの組み立てや形が自由な発想で楽しめます。また、竹の代わりにタイルを使ったり、四角く切ったフローラルフォームに、ハランや、ニューサイランなどの葉ものを貼り付けてアレンジしても、竹とは違うおもしろさが楽しめます。花材は葉ものだけを使っても、アンスリューム、ユリ、ランなどの花を使っても、素敵なものが出来ると思います。
 ポイントとしては、あまり多くの色や、花材の種類を使わずにシンプルにまとめること。そのほうが、涼を感じるものができあがります。
 夏場は花材を生けるお水も温まりがちで、カビや腐敗がしやすく管理も大変ですが、毎日の水換えや、茎の切り戻し、鮮度保持材を使用することで、この季節ならではのお花を楽しんでください。



撮影◎インプレス 鈴木雅之

【レンズの視点から】
今回のアレンジメントは、玄関の下駄箱の上に設置することを考えていましたが、それだけでは清涼感が薄いため、下に簾状のものを敷いてあります。こうすることで竹や花材の色が引き立ち、涼感が増し、夏らしい写真に仕上がりました。お皿を設置する角度ですが、下駄箱の上に真っ直ぐに置くよりも、玄関に 向けて少し斜めに置いたほうが、もてなしの気持ちが相手に伝わるように思います。このアレンジメントは、花にスポットの光を入れたほうが、より全体の魅力が増しますので、撮影の際はライトで光を入れています。置き場所を決める際も光の入る方向を考慮してみてください。