ここちよい風---- 炭と苔玉が奏でる涼やかな音色

夏の暑さを和らげる演出に欠かせないのが窓に掛かる簾や風鈴。ゆったりとした風や透き通るような音色は気持ちをくつろがせてくれますね。今月は苔玉と炭を使ったアレンジメントです。

佐々木紀江
東京在住。日本フラワーデザイナー協会講師資格取得。佐賀新聞文化講座講師。個人教室開設。RKB毎日放送、サガテレビの情報番組にフラワーアレンジメントを提供。

 夏の盛りを迎える今月は、暑い季節を快適に過ごすための涼やかなアレンジメントを楽しんでみましょう。気温に負けず、くつろぎの空間で風の流れが奏でる音を耳にすれば、心地よい涼しさを感じることができ気持ちを切り替えて過ごすことができると思います。
 今回のアレンジメントでは、直射日光を避ける植物で苔玉、炭で風鈴を作ってみました。苔玉の形は、リング型やS字型など、形は好みによりさまざまに作ることができます。苔玉を形作るのにはメッシュの布や金網を使うなど、いろいろな材料と方法がありますが、形に個性を出す場合には金網を使うと作りやすくなります。
 風鈴として使った炭は、重ねて麻ヒモで結んでいますが、炭を使わずに市販で買える風鈴を苔玉に下げても素敵です。
 また、苔玉は吊さずに切り花などをあしらって、花器やお皿の上に置いて楽しむこともできます。このとき、土台になる苔玉をバランスのよい大きさに整え、糸や麻ヒモ、細いワイヤーなどで巻き留めていきます。苔玉に、切り花や、根のある植物をあしらう場合は、小さな炭や石など異なる素材を入れて作るのもよいでしょう。
 ポイントは、窓に吊す場合、重さを考えて大きさを決めることと、あしらう植物は屋外で楽しめるものを場所の陽あたりを考えて選ぶようにしてください。



撮影◎インプレス 鈴木雅之

【レンズの視点から】
今月のアレンジメントは、夏の光と部屋の中の涼しさをテーマに考え、外と部屋の中の明るさを強調しています。明暗の差を出すことで、夏の暑さと部屋の涼しさの対比が出ればと思い、あえて中の光は、あまりあてていません。最初は、正面から見ることを考えましたが、バックに空と緑しか写り込まないため、少し斜め下から見たアングルで撮影してあります。こうすることで軒先と、その奥にある部屋が見えてくるので、写真に広がりと奥行きが出るカットに仕上がりました。部屋に飾る際も、座る場所から見上げる位置にすると同様の効果が得られますので試してみてください。