浜内千波の料理おさらい帳
新鮮野菜でサビないカラダをつくろう 

アンチエイジングな食生活を心がけるには、まず野菜。
今日から野菜で体内浄化をはじめて、細胞から健康で
キレイになりませんか。

浜内千波 はまうち・ちなみ
徳島県生まれ。大阪成蹊女子短期大学栄養課卒業後、OLを経て岡松料理研究所へ入所。90kgあった体重をヘルシーな食事で落とした経験があり、健康的なダイエットのエキスパート。「とにかく楽しく、料理をいろんな視点で考える」ことをモットーに活動している。

健康な心身は日々の食事から
余計なものはそぎ落として


「飽食ニッポン」に生きる私たちは、食べたいときに食べたいものが食べられる幸せな環境に育っていますが、同時にリスクも背負っています。栄養過多や偏った食事が原因ともいわれる肥満や糖尿病、ガンなどの生活習慣病の発症だけでなく、食に対する意識が薄れ、心身の成長や先人から伝わる文化の継承にも影響を及ぼすことになります。
 健康な体を維持するために、適度な運動と栄養補給は欠かせないものです。しかし、どんなに良いものでも、取り過ぎはかえって健康を損ねることになります。健康ブームも手伝って、巷ではさまざまな食品やサプリメントなどが取り上げられていますが、「体に良いから」とただ詰め込んでいるだけでは、元も子もありません。現代人は昔の人と比べると体を動かすことが少なくなり、子どもたちも外で遊ぶ習慣が薄れてきていると耳にします。また、働く女性の増加などで、3食きっちり料理をすることが難しいという人が増えているのも事実です。
 わざわざ家で作らなくても、外に出ればさまざまな料理を口にできる。気分でメニューを選んで、食べたいものを食べる生活。それを続けたならば、どうでしょう。5年先、10年先、体になんの支障もきたさず、健康でいられるでしょうか。

食物繊維+ファイトケミカル
毒素を抜いて若さを保つ!


 バランスの良い食事は、体づくりの基本です。日々の食事では、必要な栄養分を適量とることを心がけてみましょう。
 体をつくる素となるのは、たんぱく質、脂肪、炭水化物(糖質)+ビタミン、ミネラルの5大栄養素。大きく分けると卵類、肉類、ごはんやパン類、野菜や果物、そして海藻類などです(図1参照)。しかしこれらは、食べた分だけ血や骨や肉になるため、とり過ぎるとぜい肉になったり、疾病を引き起こすことになりかねないので、量を気にして食べることが必要です。


図1



 また、胃腸の運動を活発にして脂肪や老廃物の排出を促す効果がある食物繊維、そしてファイトケミカル(図2)と呼ばれる新たな栄養素が近年注目を集めています。野菜や果物に多く含まれるこれらの栄養素は、体に蓄積した余分なモノを外に出す働きがあり、最近話題のデトックスにも大きく貢献してくれます。体にたまった毒素を排出することで、代謝が高まり免疫力が強化され、老化を防ぐ働きも生まれます。
 トマトのリコピンや大豆のイソフラボン、ぶどうのポリフェノールをはじめ、体にやさしい天然成分をたっぷり含んだファイトケミカル含有食材。体のサビを防いでくれる生鮮野菜を中心に、キレイを育てる体づくりをはじめてみませんんか。


図2

※そのほか、抗酸化作用のあるロイコアントシアニジン、コレステロール値を下げ、血行促進を促すアリルサルファイド、眼の老化防止に有効なカロテノイドなど、多くのものがあり、いずれも野菜や果物に含まれています。上記は代表的なもの、ほんの一部です。

堀内流★アンチエイジング食生活  野菜づくしでサビ知らず

 日本ではバラエティ豊かな食事を楽しむことができます。しかし、和食のみの献立の時代とは違い、脂肪やたんぱく質、炭水化物ばかりの食事形態が増えつつあり、栄養バランスを崩して病気になるという事態も起こっています。
 そこで本コーナーでは、食そのものを見直すためにも、余計なものをそぎ落として一度基本に立ち返り、真のおいしさを求めることを皆さんに伝えていきたいと考えています。栄養価の高い旬の野菜を用いて、選び方から素材を生かす調理法、保管の仕方までをレクチャー。素材のうま味を引き出す成分を理解し、よりおいしい組み合わせを知ることによって、調味料を必要以上に加えたり、加工品を用いたりしなくてもヘルシーでおいしい料理が作れるということを誌面で体験していただければ幸いです。
 私も50歳を機に元気になることを宣言しました。といっても、大変なことではありません。野菜中心の食生活を心がける、そんな程度です。そして1カ月これを続けてみたところ、体が元に戻りはじめたのです。
 野菜には、とりすぎた栄養素や毒素を排出する働きがあるため、体の調子を整え、サビ(老化)を防ぐ効果があるということを実感しました。主人も体が元気になり、食事に対しても意識を向けてくれるようになりました。
 いつまでも若々しくてキレイでいるための“野菜生活”を次号から少しずつご紹介します。