浜内千波の料理おさらい帳
春キャベツ&にんじん 

ビタミンが豊富に含まれた春キャベツと
カロテンたっぷりのにんじん。
旬野菜を使った蒸し煮料理で、効果的に栄養をとりましょう。

浜内千波 はまうち・ちなみ
徳島県生まれ。大阪成蹊女子短期大学栄養課卒業後、OLを経て岡松料理研究所へ入所。90kgあった体重をヘルシーな食事で落とした経験があり、健康的なダイエットのエキスパート。「とにかく楽しく、料理をいろんな視点で考える」ことをモットーに活動している。


 春にとれるみずみずしい新キャベツ。葉も芯も柔らかく、まろやかな甘味があるので、サラダに最適です。キャベツはビタミンCが豊富なので、葉を2〜3枚食べるだけで1日に必要なビタミンがとれます。また、胃もたれや胃潰瘍などに有効なビタミンU(別名:キャベジン)をはじめ、消化器官の活動をサポートする栄養素がぎっしり詰まっているので、葉から芯までまるごと食べたい野菜です。
 βカロテンをたっぷり含むにんじんは、アンチエイジングに欠かせない抗酸化作用があり、免疫力を高めてくれます。ビタミンAは、とり過ぎると頭痛や吐き気をもよおす過剰症を引き起こすといわれていますが、にんじんのβカロテンは、体内に入ると必要な分だけビタミンAに変わるため、安心です。にんじん1/2本で1日に必要なビタミンAをまかなうことができ、気管支などの粘膜を強化したり、目や皮膚にも潤いを与えるなど、体の隅々に働きかけます。
 ビタミンCやビタミンUなどの水溶性ビタミンは、熱に弱く、水にも溶けやすいので、「茹でる」よりも「蒸す」調理法がおすすめです。少ない水を加えて蒸すことで、素材本来の甘味が引き出され、うま味がグンと増します。脂溶性のβカロテンは、油と一緒にとると吸収率が良くなるので、炒めてから蒸すと栄養価がアップ。
 キャベツとにんじんは、うま味成分のグルタミン酸がとても多いので、干しえびやあさり、ベーコンなどイノシン酸を含む食材と組み合わせるといいですね。




■食材の選び方&保存



今月のレシピ
中華風蒸し煮

■材料
キャベツ……300g
にんじん……100g(約1/2本)
干しえび……10g
生姜……1片
塩……小さじ1/2
胡麻油……小さじ2
酒……大さじ1
水……50cc
サラダ油……適量

●作り方
1. 干しえびは、さっと洗ってみじん切りにして酒と合わせる。
2. にんじんは細切りに、キャベツは手でちぎる。
3. 鍋にサラダ油をひき、みじん切りにした生姜と(1)の干しえびのみ(酒は(4)で加える)をしっかり炒める。
4. (3)ににんじん、キャベツの順に入れ、干しえびをひたした酒と塩を加えたら水を回し入れて蓋をする。
5. 中〜弱火でコトコト蒸し煮に。水分が多いようなら火を強めて蓋を開け、煮詰めるようにする。
6. 胡麻油で香りづけをし、火を止める。

(1人分84kcl)

おりこう memo
野菜の水分が多いときは、水溶き片栗粉を加えて固めてもOK。鍋のなかの水分をなくす(野菜に戻す)ことがポイント!
 

最新号へ戻る