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小泉政権の誕生、米国で起きた同時多発テロなど激動の2001年を受けて、今年の国会はどう動くのか。県内選出の国会議員に、今年にかける意気込みや国政の課題について聞いた。
■構造改革を掲げて誕生した小泉内閣の評価は。
小泉首相は改革なくして経済成長なしというこだわりを持っている。だが、経済は生き物。いま日本はデフレスパイラルのふちに立たされており、改革のみを最優先する姿勢には少し不安がある。失業率は上昇し続け、ハローワークに行かなくなった人を含めれば実際は5.5%を上回る数字だろう。景気対策をもう一度、考えるべきだ。改革は国民との約束だが、痛みの時間が長ければ国民はこらえ切れない。スピーディーな政治決断を期待している。
■テロをどうみたか。
許すべからざる事件だが、見方を変えると、冷戦が終わって米国の独り勝ちの中で、飢餓や貧困が増えていることに世界は気づかされた。米国は報復行動に際して“白か黒か”の踏み絵を世界に迫った。日本は米国の求めに応じたが、国会の議論は「憲法上の説明ができない」と小泉首相が答弁するなど少し荒っぽかった。憲法の制約の中で自衛力の機能について半世紀、論じてきたが、この一件で、自衛隊を抑制する力がなくなる心配が残る。靖国参拝、教科書問題などで生じた中韓両国など近隣諸国との関係も自衛隊派遣でこじれないか不安がある。外交面でイスラム諸国はもちろん、東南アジア諸国との関係構築が必要だ。
■小泉流への感想は。
小泉さんは分かりやすいキャッチフレーズで国民に魅力的に映った。ただ、そのリーダーシップが、独走と映る心配が出てきた。なぜ自分はこういうことを進めるのかと丁寧に説明する努力が必要だ。政治家の失政は「私は一生懸命やっているから付いてこい」と思ったときに生じる。方向性の正しさこそ問題だ。私は小泉さんは総裁になる前はどちらかといえばハト派との印象があった。靖国参拝、テロへの対応をみると、今は違ってみえる。
■有事法制についての考えは。
できるだけ冷静に議論するべきだ。 自由自在に手足を動かしたいという誘惑に駆られてはいけない。関係者は必要性を強く言う。そうでない人が不安を持つ。そういう人に理解させる努力がなければいけない。「分からんやつはいいんだ」という乱暴な議論は政治不信を招く。国際社会、近隣諸国は日本の対応に注目している。
(神奈川新聞報道部 小野明男)
神奈川新聞 1月9日(水)朝刊に掲載
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