東西大使と「文明間の対話」
イスラム圏の要人招き夕食会
 河野洋平代議士は7月下旬から8月初めにかけて、国連大学(東京都渋谷区)主催の国際会議「文明間の対話」に出席するため来日した複数の中東イスラム圏の要人と会談しました。
 7月30日午後には会議の冒頭発言を行うイランの文明間対話国際センター所長、アタオッラー・モハジェラニ氏を政治工学研究所に迎えました。ハタミ大統領側近である同氏は、昨年イスラム指導相として大統領に先だって来日した際にも河野外務大臣(当時)と会談しています。
 河野代議士が東京・京都での会議の後で広島、奈良の訪問を予定しているモハジェラニ氏に「飛鳥時代にはすでにイランの人々が多数わが国に来ていたらしい」と水を向けると「東大寺の二月堂のお祭りは、イランの伝統的な祭りであるカナートとあらゆる点でそっくりです」と日本文化に対する強い関心と知識を示し、イランと日本の関係は欧米との関係とは違う文化的な基盤があると強調しました。

モハジェラニ氏を政工研に迎えて
 河野代議士はカナダ出張から帰国した翌日の8月8日、日本・イラン両国の間の文化的なつながりに強い関心を持つモハジェラニ氏のために「文明間の対話」国際会議等の日程を終えて帰国する直前の同氏を、在京の中東ペルシャ湾岸諸国の大使らと共に平家琵琶を聴く夕食会に招待しました。
 これは表敬訪問の折りに、日本とイランの文化交流をめぐり話しが弾んだため「正倉院御物の琵琶はペルシャに起源がある」と古代の文化交流の象徴として、いつも引き合いに出される日本の琵琶の生演奏を聴いてもらおうという着想によるものです。
 旧知の舞踊家、故・武原はんさんの自宅兼稽古場だった「はん居」という日本の伝統を強く感じさせる会場での会は、同席した日本画家の上村淳之氏が持参した正倉院御物の図録を解説するなど和やかに進行しました。
 荒井姿水さんが語り演奏する『平家物語』の「敦盛最期」には一同静かに聴き入り、モハジェラニ氏も「日本の琵琶の演奏は初めて聴きました。イランとの文化のつながりを改めて実感しました」と感銘を受けた様子でした。
 また30日午前にはチュニジアから来日したモンジ・ブスニナ・アラブ教育科学文化連盟(ALESCO)事務局長も政工研を訪れ「ベンヤヒア外相から、日本に行ったらどうしても河野前外相を訪ねるようにと言われてうかがいました」と挨拶。教育担当相、文化相を歴任したブスニナ氏は「チュニジアはアラブ諸国の中でも日本の影響を強く受けています。第二次大戦後、ゼロからの奇跡的な復興を遂げた日本をモデルに科学技術、教育を振興したい」と述べました。
 河野代議士はこれに「ちょうど近くで『ジャポニズム展』をやっています。フランスの印象派の絵画に日本の浮世絵が影響を与えたように、別々の文化の出会いが新しい何かを生み出します」と交流を進める意義を強調しました。

小田原宅ではEU大使夫妻も



淡交会小田原支部の皆さんも一緒に記念撮影

 河野洋平代議士は6月24日、外務大臣在任中に親交のあったヨーロッパ各国の駐日大使夫妻らを小田原市成田の自宅に招き、昼食を共にし、外相として一貫して努力してきた日欧外交の今後の発展に引き続き努力することを約束すると同時に各国大使のサポートに大きな期待の気持ちを表明しました。
 一行はO・J・ヨーゲンセンEU大使をはじめK・クムリン・スウェーデン大使、M・グルドモンターニュ・フランス大使夫妻ら十六人。東京からチャーターしたバスで出発し、小田原宅には正午前に到着しました。門の前で出迎えた河野代議士は「遠いところをようこそ」と一人一人と握手を交わし、梅林を案内しながら自宅に招じ入れました。
  地場でとれた魚を食べながら、昨年1月、外務大臣として行ったパリのスピーチの具体化について出席者全員が努力を約束し、直近の問題である地球温暖化に対する対応などを話し合いました。
 昼食後、前庭において淡交会小田原支部のお点前によるお茶会が開かれ、出席した大使夫妻らは緑濃い箱根のふもとで各々の歴史と文化にひたるひとときを過ごしました。