
| 平壌宣言の国際的評価 河野洋平代議士は生真面目な性格で知られていますが、主催する会合の司会を買って出たり、自ら企画を提案したりと多才ぶりを発揮することもしばしばです。 先に行われた大勇会の研修会の講師選びも会長自らがあたり「外交は近隣諸国外交をテーマに、金大中大統領の懐刀で前駐日大使の崔相龍氏(チェサンヨン)」と発案してソウルから同氏を招きました。 研修会は偶然、後から日程が決まった小泉首相の歴史的な北朝鮮訪問の翌日となったため、会場に持ち込まれた朝刊の一面にはその大見出しが踊っているという状態ですからこの講師起用は大ヒットでした。 崔前大使の小泉訪朝と平壌宣言に対する評価は (1)歴史問題について村山談話、金大中大統領と小渕総理のパートナーシップ宣言の線を北朝鮮側が受け入れた (2)北が「賠償」を取り下げ日韓正常化の時と同じ経済協力方式をとることを受け入れた (3)安全保障についてもミサイル発射凍結など一定の譲歩を引き出した上で多国間協議に応じる新しい姿勢も引き出した |
---などの点で「拉致被害者の犠牲は大きすぎるが、外交スタッフの情勢判断と小泉首相の決断により、日本が戦後初めて大きな成果を挙げた外交交渉と言ってもいい」と高いものでした。 前日から米国務省やホワイトハウスのスタッフも含め、国連のアナン事務総長や各国政府・メディアが今回の小泉訪朝を高く評価していたこともあり、崔前大使の講演に先立って挨拶に立った河野代議士も拉致被害家族への気遣いを示す一方で「国際的には評価されている」と言及しました。 マスコミの一部に「評価しているのは中国、ロシアなどだけ」と誤った事実認識に基づいて河野発言を断じるもの(例えば『日本経済新聞』の鈴置高史記者の署名コラム)がありましたが、これは見当外れであることがお分かりいただけると思います。 (政策秘書・梁田貴之) 今号から秘書団が交代で河野代議士の政治活動の舞台裏を解説・紹介する署名コラムを連載します。 |