|
次のステップへ決意
与えられた生命に感謝
デフレ対策・平和外交
転換期の国政に邁進
挨拶する河野代議士
(12月10日、東京プリンスホテルで)
河野洋平代議士は12月10日、東京プリンスホテルで開催した恒例の「政治を語る集い」で挨拶し、自身の健康問題で大きな危機を乗り切った1年を振り返るとともに「経済、外交など国の大きな進路について真剣に考え、行動していきたい」と今後の政治活動への抱負を語りました。来賓として出席した宮沢喜一元首相も「河野さんが次のステップへ力を蓄えるとおっしゃるのは相当なご決意」と快復を祝福。乾杯の音頭をとった塩月弥栄子さんは「おじいちゃんになられましたね」と11月の初孫・一平ちゃん(太郎夫妻長男)の誕生を祝いました。河野代議士の発言要旨は次の通りです。
4月の手術から8か月が経過しました。医学の進歩は素晴らしく、お陰様ではっきり成功と言える手術でした。
私は今「息子から生命のプレゼントをもらった」と感じております。実に良い子どもを持ったことを女房に感謝し、子どもたちにも感謝しております。
■デフレ対策に集中を
秋の臨時国会には始めから出席して討論を聞いて参りましたが、この一年間の国会の審議状況は「何かおかしい」とずっと思って参りました。
いま政治がいちばん集中して取り組まなければならないのは「デフレを終わらせる」ことであり「経済の安定軌道を回復する」ことです。しかし、相次ぐスキャンダルなどに目を奪われている間に、肝心の経済問題から焦点がそれてしまっております。現在政治が心すべきは一日も早く明確な指針を示さなければならないということです。
■米国追随だけで良いか
外交面でも昨年の米国における同時多発テロ以来のアメリカの姿勢、日本の態度はこれで良かったか疑問があります。
ある哲学者が「アメリカは貴重な機会を失った。もしアメリカがあの場面で『力による報復』ではなく、『国際協力により、国際社会の歪みに腰を据えて取り組む』方向に舵をとっていれば、世界の姿は全然違うものになっただろう」と指摘しています。
テロに対して報復するというやり方では、イスラエル・パレスチナ問題の自爆テロと報復攻撃の泥沼化のように悪循環を招くだけです。そして、犠牲になるのは、ほとんどが何の罪もない人々、子どもたちなのです。
かつてベトナム戦争を裁いた民間の国際法廷(ラッセル法廷)は参戦国とともに、戦闘に参加しなかった国では唯一、日本を有罪と認定しました。いまドイツ政府は「イラク攻撃の際、米軍の基地使用は認めない。戦後復興にも協力しない」と言っています。何の罪もない人々が殺される戦争を前にして、我々もまたこれにどういう姿勢で関わるか真剣に考えるべきです。
■倫理観の再興を
政治家や企業の倫理観に欠けた行動が今年は目立ちましたが、倫理観こそが国際社会で尊敬を勝ち得る最大の基礎なのです。経済の疲弊も問題ですが、倫理が廃れれば国の存立が危うくなるのではないでしょうか。
皆様にお支えいただき30年あまりの政治生活を続けておりますが、今後とも国政の大きな方向性について真剣に考え、自ら行動しなければならないと肝に銘じております。

|