
| 経済政策の転換が不可欠=河野 開けるか「小泉改革」の展望=岩見 |
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| 岩見 2002年が明けてみるとこの国はますます大変だなあというのが実感です。政治のほうも、もうひとつタガが締まらない。結束して内外の課題にぶつからなければならない時ではないか、と痛感するのですが、新世紀の2年目、どんな政局観をお持ちでしょうか。 W杯の共催は希望を育てる 河野 同時多発テロの発生に小泉内閣の様々な話題と、過激な出来事、過激な路線に注目が集まりがちですが、国の進路を考える時には長期的な視点に立ち、慌てずにものごとの因果関係をしっかり見極めて進んでいくことが大事だと思います。 『世界がもし100人の村だったら』という本が話題になっていますが、時には世界の中の自分の姿をマクロ的な視点で捉えなおしてみることも大切だと思います。テレビを見ていると、サッカーW杯共催を契機に日本と韓国の若い世代に新たな心の交流の芽が育っていることを実感します。このような明るい要素に目を向け、希望を育てていくことも大事でしょう。 岩見 やはり、不況の深まりはただごとではありません。地方に出かけてみると、どこも悲鳴をあげている。小泉首相は「構造改革なくして景気回復なし」と依然として棒を呑んだようなスローガンを繰り返していますが、これで展望は開けるのでしょうか。 河野 開けないと思います。構造改革にはしっかり取り組むべきですが、景気回復、言い換えればマクロ経済の安定的な運営ということも、片時も手を休めてはならない課題です。思いこみのスローガンに縛られたままデフレ下における緊縮財政を続ければ、倒産と失業が増大し、税収も大幅に落ち込んで巨額な財政赤字が発生するでしょう。 小泉路線を支持するといって囃していた野党の民主党も「赤字国債30兆円枠」への支持を撤回しました。そもそも何の合理的な根拠もない枠ですが、こだわり続けると民主党にはしごをはずされたまま、経済政策の失敗の責任が全部自民党にかぶせられることになりかねません。 |
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岩見 いわゆる「痛み論争」が熟していないと思うのです。青木建設の倒産でも小泉さんの言葉は冷たかった。痛みに耐えたあとの国づくりのビジョンがどうしてもなくてはならない。そうでないと国民はついていけなくなる。 |
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| 有事法制の論議で安保政策の岐路に 岩見 有事法制も今年のテーマになるのでしょう。日本の安全保障政策も一つの岐路にきたと思われますか。 河野 9月の同時多発テロをきっかけに有事法制などを推進しようとする人々の動きが活発化しているのは事実だと思います。しかし、大局をみれば日本が軍事侵攻を受ける危機が迫っているわけではない。アメリカへの協力という側面を否定はしませんが、時の大統領が「悪の枢軸」などという言葉を振り回している時にコミットを深めることには慎重であるべきだと思います。 岩見 解散説、改造説とにぎやかですが、この見通しは。 |
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| 河野 岩見さんが冒頭言われたとおり、いまは日本経済の危機を乗り切って国民生活を守り、また世界経済の混乱要因となることを回避するために日本の指導層は一致団結して立ち向かうべき時です。しかし、小泉総理が自民党の枠を超えての権力基盤強化を目指し解散に踏み切る可能性はゼロではない。彼の性格を考えるとそう思える。 改造は求める方も労多くして益必ずしも大きくないのではないでしょうか。 岩見 まだ当分の間は政局の流動化は続きそうな雲行きですね。 |
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