
| 小泉内閣の支持率は、最近は50%前後に急落した。しかし小泉首相は所信表明演説の中で「支持率は下がっても、構造改革は断固としてやる」と強調した▼当然である。支持率は「(内閣が)何をやっているか、いないか」で決まるものだ。支持率の上下でウロウロするものではない▼小泉内閣の支持率は昨年4月の発足当時以来、80%台という驚異的な高率を続けてきた。これは「何か善政をしたから」ではない。「何かをしそうだ」という期待感が大きかった▼自民党には今のところ小泉首相よりも適切な人が少ない。「小泉さんなら構造改革をやるだろう」「景気も多少はよくなるのでは」と考える人が多かった。それらの相乗効果で、80%以上という高支持率になったのだ。 | ▼しかし小泉内閣の10カ月は、残念ながら惨憺たるものだ。株、円、国債のトリプル安。中でも株価は東証日経平均で約5000円も値下がりした。失業率は5.6%と史上最悪だ。 道路や医療問題など、多少は構造改革らしいハシリはあるが、まだ何ともいえない。相対的な期待人気だけの高支持率が急降下するのは、むしろ当然だ。「田中真紀子問題」は、たんなるキッカケに過ぎない▼だが発想を変えて見れば、50%の支持率というのは歴代内閣から見ればまだマシな方だ。「国民のジカの声」は重要だが、あまり一喜一憂する必要もあるまい▼以前もこの欄で述べたが、日本の首相はこの約10年で8人も交代している。一国の「顔」が頻繁に変わるのは、国際的な信用上からもよくない▼その代わり、景気回復もならず、構造改革もダメで、支持率がさらに低迷するようなら、国民が見切りをつけたのだ。サッサと退場すべきだろう。そして河野洋平さんには「天の時、地の利、人の和」を心から期待したい。 |