生体肝移植手術に成功 太郎代議士がドナーに
秋の復帰を目指して療養 信州大医学部附属病院で


大勇会のパーティーで並ぶ河野父子(2000年5月、
東京プリンスホテルで)=神奈川新聞社提供


 河野洋平代議士は4月16日から17日未明にかけ、長野県松本市の信州大学医学部附属病院で長男の太郎代議士からの生体肝移植手術を受けました。第一外科の川崎誠治教授らのグループによる手術成功が報じられると後援会関係者から一様に「良かった」「しっかり静養し、一日も早く再び活躍してほしい」との声が挙がりました。
 1月末に体調を崩して入院した河野代議士は3月までに一応順調に回復しましたが、検査の結果、医師から今後の政治活動を考えた場合「生体肝移植手術が有力な選択肢」と助言がありました。
 子どもたちの臓器提供の申し出に河野代議士は当初「子どもの体を切り刻んでまでもとは思わない」と突っぱねていましたが、「おやじは黙っていろ」という太郎代議士の熱い思いに動かされて手術を決意しました。
 手術後の経過は父子ともに順調で、洋平代議士は事務所を通じ「ご尽力いただいた全ての方々に心から感謝申し上げます。できるだけ早く政治活動を再開させるため静養につとめます」とのコメントを発表しました。
 退院時期は医師団によると「順調に推移すれば、太郎代議士は術後2〜3週間前後、洋平代議士については手術後2カ月前後と予想されます」とのことです。

親子の決断に称賛の声
 太郎代議士は18日に一般病棟に移り、24日まで集中治療室に残った洋平代議士も次男の二郎さんや長女の治子さんら肉親と言葉を交わすなど順調に回復しています。
 河野父子の決断には永田町でも与野党を問わず称賛の声が挙がっています。堀内光雄総務会長(宏池会会長)は「河野さんとは縁が深いので本当に良かった。ご子息の太郎さんが提供したのはじんとくる話で、このごろの日本に欠けているものが出てきたようで二重に良かった。河野さんの人生の切り替えスイッチになるような気がする。政治活動でも覇気が出てくるのではないか」と語り、党神奈川県連の梅沢健治会長も「太郎氏の父親に対する親愛と勇気、洋平氏の決断に親子の深い絆を感じる。親子ともゆっくり静養し、元気な姿で政務に復帰することをお祈り申し上げます」と述べています。
 新聞各紙も大きなスペースを割いて報道し、テレビでは「河野元外相はハト派のシンボル。外務大臣の時もハードなスケジュールを手を抜かずに頑張った。親子とも本当にいい政治家で永田町で悪く言う人はいない」(小倉智昭キャスター)、「太郎さんは本当にリベラルで合理的な考え方の政治家で、一日も早く回復して欲しい」(デーブ・スペクター氏)などの好意的な発言が聞かれました。