
| 景気回復が最優先課題=河野 雰囲気が気になる官邸=岩見 |
岩見 お暑うございます。お顔の色艶もすごくよろしいようですが、先ずは近況を聞かせて下さい。 日常活動には医師の太鼓判 河野 おかげさまで体調は非常によく以前に戻ったという感じで、4、5歳は若くなったような気がします。10月16日で手術後6カ月になりますが、その後は注意さえ払えばかなりのことができると医師から言われています。現在も何もしていない訳ではなく、先日も党本部に出向いて宮崎秀樹臓器移植調査会長と会談し、今度の体験をベースにして、移植医療の充実を提案してきました。 岩見 ずいぶん反響があったようですね。 河野 同じような病気で苦しんでいる人たちから、ホームページにたくさんのご意見をいただいていますし、そういう人々のためにもがんばるつもりです。 岩見 小田原の自宅にもこの頃は帰っておられるのですか。 河野 お盆の時に戻り、迎え火・送り火など仏事を例年以上にゆっくりとやりました。 岩見 日常生活ではもう不自由はありませんか。 河野 決まった時間に薬を飲む以外は不自由はありません。9月半ばに行う大勇会の研修会から本格的に政治活動を再開するつもりです。10月には地元でも会合を開きたいと思っています。 岩見 今年の夏は選挙もなかったですが、なんとも暑かったですね。異常な暑さをどう感じますか。 河野 7月から8月にかけて台風が頻発したのにはびっくりしました。ヨーロッパなどでも大洪水といった自然災害に驚いています。ヨーロッパでは国と国は国境線で区切られていても、川はその国境線を越えて流れている訳で、上流の国次第でああした洪水が起きてしまうのですね。自然災害とはいえ、人為的な災害とも言えますね。 岩見 プラハやドレスデンといった歴史的な町ですら、予測のつかないような大被害となっています。これも地球温暖化の影響かもしれませんね。 河野 ヨハネスブルクで開かれる環境開発サミットに対してアメリカが非協力的で、自国中心主義を押し通せば国際的な信頼問題が出てくることになるでしょう。日本も米国に対して環境問題で協力を促すよう働きかけるべきです。 岩見 本当に地球温暖化の影響がひたひたと忍び寄ってきていると感じます。それと今年の8月は、ヒロシマ、ナガサキの市長は今までにないほど厳しくアメリカを批判しました。小泉政権は被爆地の市長の意見をよく聞くべきですね。 党本部で太郎代議士と(8月7日) 被爆地両市長の対米批判は民意 河野 秋葉市長は米国経験が長く、アメリカ人の気質をよく知っている人です。伊藤市長も原潜の佐世保入港もあって、市民の気持ちを正直に言ったという事でしょう。 岩見 ブッシュ政権は、ホワイトハウスのスタッフとも段々右寄りの姿勢が顕在化して気になりますね。 河野 湾岸戦争を指揮したパウエル国務長官は、軍人ながら手堅く慎重な考え方の人ですが、チェイニー副大統領やラムズフェルト国防長官、ライス大統領補佐官などタカ派といわれる人ばかりが大統領のまわりにいる訳で、パウエルさんもつらいところですね。ヨーロッパも大勢はアメリカに対して批判的ですが、イギリスだけは世論を慎重に見ながらもアメリカに付き合っています。 岩見 気がついたらブッシュさんの味方は日本だけだったというのでは困りますよ。小泉総理が米国のイラク攻撃になんの反応もないのはおかしいです。 河野 日本でも防衛庁長官が東チモールに出かけて行って、PKOはもっと軍事的役割を担わなければいけないなどと発言するなど混乱していますね。防衛大出身の若い長官が、外交的な側面も考慮せずにあんなことを言うのはまずいですね。 岩見 外務省の問題ではありますが、小泉総理の外交・防衛政策がはっきりとつかみ取れません。 河野 世論の外務省批判もあって、官邸主導で外交をやるというのなら、きちんとした見識を持ってやっていただけば結構ですが、小泉ドクトリンとその後のアジア外交、とりわけ対中国、対韓国の姿勢は違ってきましたし、両国とも小泉さんの真意に不信感を募らせています。 岩見 先日、新官邸を見学してきましたが、総理執務室に記者は近寄れず、旧官邸とは雰囲気が違いました。 河野 官房長官が総理執務室に出入りするのも見えなくなったと記者さんたちがこぼしていました。 岩見 とにかく記者が官邸に出入りする要人を正確に点検できないと、小泉さんの意思が伝わってこない。大衆的な人気の中で登場したのに、どうも最近は国民との間に壁を作っているように見えます。ところで田中前外相でついに五人の議員がスキャンダルで辞職し、鈴木議員が逮捕されるなど自民党の歴史の中でもなかったことですね。 河野 幹事長経験者など党の要職を務めた人までいるのだから最悪です。 岩見 こうした事態に至っても、小泉さんは他人事のようなことを言っています。 河野 自民党の総裁なのに政調会を信用しないで、独自で審議会の委員を指名して、党からの提案は取り合わないなど、党から段々と離れているように見えます。 岩見 大事なことを議員にも国会にも相談なしにやるから、道路族との対立は深まるばかりです。 河野 中曽根内閣時代も色々な審議会が方向付けをしましたが、その当時と比べると小泉さんは官僚を最初から否定しておきながら、政治家が充分なチェックもしないのはおかしいですね。 岩見 小泉さんはどうもバランスに欠けますね。ところで10月27日に統一補選が行われますが、見通しはいかがですか。 不戦敗はもっての ほかの10月補選 河野 当初は殆どが不戦敗ではと言われていましたが、最近では2勝4敗位までいくだろうと言われています。大阪と神奈川は深刻です。千葉は勝つと党本部は楽観視しているようですが、マスコミでは千葉も都市化しているから、自民は危ないと見ているようです。 岩見 山形は加藤さんの将来の事を考えて自民党は候補者擁立をパスするのではといっていますが、これはまずいです。党の立場も考えなければいけません。 河野 不戦敗はだめです。 岩見 どんなことをしても候補者を立てるべきでしょう。新潟も公認候補選びで難航しているようですね。 河野 議員辞職した人物が後継者を決めるなんてだめですよ。 岩見 長野の知事選もおかしいですよ。不信任されて失職を選んだ人物が再出馬するのもおかしいです。 河野 議会を解散して知事を信任するかどうかを問うのが当然なのに、不思議な県政だと思います。 岩見 マスコミも民主主義の新しいスタイルのように喧伝するからなおおかしい。 河野 脱ダム宣言というのも、一応わからなくもありませんが、台風がきて洪水にでもならないとダムのありがたさがわからないのかもしれないですね。 岩見 これに堂々と異を唱える候補がいないのも変ですよ。 河野 住民の生命と財産を守るという立場から、治水の面でも河川の流域住民の安心・安全を守れない知事候補ということになります。 岩見 ここでも大衆迎合の風潮が強いですね。 河野 要はダム工事に費やされる経費が不透明だからいけないのであって、そこを改善する事が大切です。 岩見 私はダムも必要なら造るべきだと思います。さて、政治活動を再開されたらどういうことから手がけますか。 河野 何はともあれ景気回復のための経済再生策です。日本全体が元気がなくなっており、とくに地方都市がひどいですからね。ごく一部を除き、メーカーが疲弊していては元気を出せるわけがない。かつて日本もニューヨークのロックフェラーセンターを買った時代もありましたが、いまや日本中が外国資本に買われています。日本人、日本社会全体が元気を無くしているのです。取り敢えず、問題点を整理して優先順位をきちんとしないと先行きが心配です。 岩見 小泉さんもブレが大きく、自信を無くしているように見えます。ペイオフについても何回説明を聞いてもわからない…。 河野 金融庁はペイオフ延期にはメンツもあってイエスとは言えず、持ち出す案は小手先の技術論ばかりです。アメリカもエンロンやワールドコムなど超大手企業の破綻もあって、先の見通しもはっきりしませんし、日本も同じ道をたどりかねません。 岩見 問題がありすぎてどこから手をつけて良いか大変でしょうが、どうぞ焦らずに活動を再開して下さい。 (8月20日対談) |
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