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父子揃って体験語る
術後1年 大宮ソニックシティーで
小田原駅東口で街頭演説をする河野代議士(3月29日)
河野洋平代議士が長男の太郎代議士を臓器提供者とする生体肝移植手術を受けて成功してから、4月16日で満1年が経過しました。経済・金融情勢の厳しい状況下、イラク戦争の終結、有事立法に関する政府与党と野党・民主党の合意成立などを経て政局の焦点は秋の党総裁選をめぐる駆け引きと、年内にも予想される衆議院の解散・総選挙に移っています。河野代議士の体調は、県議選告示日の4月4日には7カ所の演説をこなすなど極めて良好で、移植した肝臓の大きさもほぼ元通りになりました。
手術から1周年を迎えた河野洋平・太郎父子は統一地方選後半の投票を済ませた4月27日午後、さいたま市の大宮ソニックシティー大ホールで開かれた日本消化器学会総会の市民公開講座に出席し、生体肝移植手術の体験者としてそれぞれ経緯と所感を述べました。
洋平代議士は、新自由クラブの結成前後から肝臓の機能に問題があることを示す数値が非常に高くなり、医師に徹底した治療と静養を進められたものの、新党運動などでそれどころではなかったことをはじめ、95年の自民党総裁選の再選出馬断念の際には、かなり体調が悪かったことなどを自ら明らかにしました。
太郎代議士も提供者になることを決意した過程を詳しく語り、生体肝移植は最後の手段であり、脳死移植推進が必要であること、家族なら臓器を提供するのが当然といった考え方をとるべきではないことを強調しました。
なお当日は、河野父子が手術を決断する際に主治医として助言にあたった順天堂大学医学部消化器内科の佐藤信紘教授も演壇に立ち「河野父子の手術前後を考えると、移植の成功が(1)決断する力(2)医学知識を理解する知性(3)支える家族の愛情−の3つの上に成り立つことを痛感しました」と述べました。
肝臓の大きさも元どおりに回復
信州大学付属病院で河野父子の手術を執刀した川崎誠治教授(現在は順天堂大医学部消化器外科教授)は、4月27日の日本消化器病学会の市民公開講座の席上、河野洋平代議士に移植された肝臓の機能は良好であり「超音波エコー計測によればほぼ元の大きさになっている」と発表しました。
党臓器移植調査会で小児脳死移植推進論
自民党の脳死・生命倫理及び臓器移植調査会(宮崎秀樹会長)は5月15日、党本部で15歳未満の脳死下での臓器提供などについて審議しました。
河野洋平代議士も臓器提供を受けた経験者として発言を求め「C型肝炎についてもまず医薬品や医療技術の開発が必要だが、移植の必要に迫られるている人が現にいる。生体肝移植はドナーの安全の問題もあり、ドナー登録も減っている脳死移植の推進が必要だ。親権者の同意などは当然必要であると思うが、ぜひ推進してほしい」と意見を述べました。

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