総裁選へ河野待望論
政局に臨む河野代議士
経済・外交の所見を示す



 通常国会の閉幕を控え、政局の焦点は9月20日に実施される予定の自民党総裁選と年内にも行われると予測される解散・総選挙に移っています。ここにきて小泉首相の政治手法、経済政策を批判するグループから河野洋平元総裁の擁立論が高まっていますが、河野代議士は(1)麻生太郎氏らの積極経済政策を支持する(2)戦後の平和国家路線を守り近隣諸国重視の外交を求める(3)信義と協調を旨とする政治手法をとるべき−という原則論を示し、慎重に政局を観望しています。

 小泉首相が早々と3選出馬を決めたことに対し、対立候補が誰になるかに注目が集まっています。
 河野代議士は5月23日に福岡市で講演した際に候補者として堀内光雄総務会長、亀井静香元政調会長らのベテラン、麻生太郎政調会長ら中堅若手の合わせて6名の名を挙げて注目されましたが、むしろ「リベラル色の強い河野洋平元総裁を担ぐ声もある…。江藤・亀井派にも『歴史・国家観は違うが、最有力候補だ』(幹部)との声も」(『朝日新聞』7月4日付)など河野代議士自身が注目を集めています。
 6月4日に開かれた大勇会のパーティーでも「政界はこれからが大勇の必要な時期」(橋本龍太郎元総理)「9月の総裁選では六方を踏む歌舞伎役者のように活躍していただきたい」(堀内総務会長)と河野代議士への期待が語られ、河野代議士自身も「小泉総理はひらめきの人だが、われわれも秋にどのようにひらめくか楽しみだ」と出馬に意欲を見せたともとれる発言をしています。
 その後も派閥領袖クラスとの会談が頻繁に持たれていますが、一方では塩川財務相から「とにかく8月に一度、小泉と会談して欲しい」と求められ、他方では同じ日に「政治歴、国民の信頼度から言って対抗馬は河野さんしかいない。条件を整えて正式に要請するからその時は断らないで欲しい」(元閣僚)と要請を受けるといった具合です。
 そのような中で河野代議士は、7月22日に江藤・亀井派の江藤隆美会長と会談しましたが、その際「経済政策は麻生太郎政調会長が主張するような積極策が必要だ。外交面では、近隣諸国との関係など国際的に通用するような外交政策でなければ困る。特に先の大戦の経験から、平和指向で国連重視の外交を進めてきたのでこれを守っていくべきだ」とかねてから主張を述べました。さらに、「党人として国会の会期末に混乱要因となる総裁選について話し合うのは、時期として適当でない。国会終了まで凍結するべきだ」と発言して合意しました。