河野衆院議長誕生
全ての会派の推挙で就任

 総選挙後初の国会となる第158特別国会が11月19日招集され、本会議における正副議長選挙で河野洋平代議士を全会派一致により第71代衆議院議長に選出しました。河野新議長は「私たちは国民の信託にこたえ、先輩世代の築き上げた業績の上に立ち、世界の平和と国民の福祉の向上にその職責を果たしていかなければなりません」と力強く挨拶。さっそく議長席に着席して首班指名選挙など初の議事運営にあたりました。


首班指名投票を見守る河野洋平衆議院議長(11月19日、本会議場)

 河野議長は477票を得票(無効2)。右は核武装論者の某民主党代議士から、左は共産党議員までが「河野洋平」と投票したことになります。副議長は中野寛成民主党前 幹事長が選ばれました。
 21日には参議院本会議場に天皇陛下のご臨席を仰いで開会式。河野新議長は正面玄関で陛下をお迎えし、議場で「おことば」を受け取って後ずさりで階 段を下りる場面も含め大役を無難に務めました。
 議長席での河野新議長の落ち着いた議事進行ぶりについては、政治歴から言って当然とは言え実に堂々として風格があり、流石との声が上がっています。
 今回の総選挙の結果、河野洋平代議士より政治歴の長い議員は山中貞則、海部俊樹、橋本龍太郎の三氏のみとなり、議長選出への党内の話し合いでも「河野さんが最適任」との 声が圧倒的でした。
 河野代議士自身は「最近の政治情勢を考えると就任して発言が制約されることは避けたい」という思いがあり、河野グループには「総理就任を目指すには不利」という慎重論がありま したが、熟慮の末「議員として最高のポストであり、素直に受け止めて有権者の付託に応えるべき」と就任を決意しました。
 河野議長は自民党のアジア・アフリカ問題研究会、超党派の国際軍縮促進議員連盟の会長は続ける意向であり、19日の就任後初の記者会見ではイラク問題 について記者の質問に「報道される現地の状況をたいへん心配している」と率直に語るなど、発言すべきは発言していくという姿勢を示しています。  
 戦後、幣原喜重郎氏が内閣総理大臣と衆議院議長の両方を歴任した前例もあり、まだ66歳の実力派議長は国政への決意を新たにしています。