河野議長の手腕に注目
予算は年度内に成立の公算

 第159通常国会が1月19日招集されました。今国会では平成16年度予算審議に先立ち平成15年度補正予算並びに自衛隊のイラク派遣決定についての承認が議題となりました。イラク派遣問題をめぐる審議は紛糾し、衆議院通過の1月31日未明の本会議は与党単独の開会となりましたが、河野衆議院議長の与野党双方に譲歩と責任ある対応を粘り強く求める努力が実を結び、その後の審議は順調に推移し平成16年度予算の年度内成立が確実視されています。



アナン国連事務総長の演説後挨拶する河野洋平衆議院議長
(2月24日、参議院本会議場で)


 与党がイラク派遣承認についてのイラク復興支援特別委員会採決を強行したことで野党は態度を硬化させ、本会議の開会をめぐる対立は緊迫しました。
 河野衆議院議長は自民党の中川秀直国会対策委員長に対し、国会正常化のために最大限の譲歩をするよう求め「予算委員会で自衛隊のイラク派遣について補充質疑を行う」など大きな譲歩案を引き出しました。
 一方で河野議長は民主党の野田佳彦国対委員長に対し、本会議の開会を1時間遅らせた上で「二大政党の時代ということは、民主党も半分の責任を担っているということを忘れないでほしい」と本会議への出席に向け党執行部を説得するよう強く促しました。
 結局時間切れで与党単独採決となりましたが、河野議長の与野党に公平な態度、また昨年12月18日に野党が内閣に対する臨時国会開会の要求について申し入れた際に官房長官に対し前向きに検討するよう強く求めていたことなどもあってか、野党はその後正常な国会運営を求める議長に協力する姿勢に転じ、審議は順調に進んでいます。
 予算案採決の前提となる公聴会の日程も2月26、27日行われ、その結果平成16年度予算の年度内成立はほぼ確実な情勢になっています。
 しかし、参議院選挙のため日程の限られる今国会の政府提出法案数は、検討中のものも含め125法案に上っており、会期が60日延期された昨年の通常国会の政府提出法案が121法案だったことから考えても審議日数は窮屈であり、与党は参議院先議の法案数を増やすなどの対策を検討していますが、河野議長にとっても気の抜けない国会運営が続きます。