プロディEU委員長と旧交温める
興味深いエピソードも


プロディ委員長


ラミー委員

 河野洋平衆議院議長は6月21日、日・EU首脳会議のため来日したEUのプロディ委員長、ラミー委員(通商政策担当)を議長公邸での夕食に招き旧交 を温めました。
 5年の任期が10月末に終了する前に来日したEプロディ委員長と河野議長は、河野議長が小渕、森両内閣の外相として九州沖縄サミットの準備にあたった当時、ローマでイタリア首相だったプロディ氏と会談して意気投合して以来親交を結んでおり、一昨年河野議長が生体肝移植手術を受けた直後、日本公式訪問時の4月26日に国会演説でプロディ氏は「日EU関係に重要な貢献をされている方」の一人として河野洋平代議士の名前に異例の言及をし「すみやかなご回復を祈ります」と述べています。
 制定に向けての作業が大詰めを迎えていたEU憲法条約が、ようやく6月18日にブリュッセルのEU首脳会議で採択されたことに河野議長が祝意を述べると、プロディ委員長が「本来は任期終了後に言うべき個人的感想だが、ブレア英首相が常に議論に遠心力をもたらした」と述べました。
 これは「加盟国の55パーセント以上の国の賛成、賛成国の総人口がEU全体の人口の65パーセント以上」という、「国家の平等」と「人口の少ない国が過剰に権利を持たないようにする」ことのバランスをとった新しい表決方式の導入に、ブレア英首相が外交や税制、社会保障などには「全会一致」方式を残し、事実上の拒否権を維持したいと主張して紛糾したことを指すものと思われます。
 なお、ラミー委員を含め気のおけない顔ぶれの会合だっただけに、先のシーアイランドサミットの首脳だけによる懇談の場でブレア英首相が「中東諸国に民主主義を導入すべし」と熱弁を奮ったところ、ロシアのプーチン大統領が「われわれは神ではない」と興奮した口調で叫んだ、といった興味深い会話も繰り広げられました。