バンドン会議50周年 
 
 終戦60周年の今年は、日露戦争百周年、日韓正常化40周年、プラザ合意20周年、阪神淡路大震災10周年などが重なりました。
 そんな中で、河野衆院議長は「バンドン会議年」に注目しています。
 バンドン会議と呼ばれる「アジア・アフリカ会議」はインド、パキスタン、インドネシアなど5カ国が呼びかけ、日本、中国を含むアジア15カ国、中東8カ国、アフリカ6カ国の計29カ国の政府が正式に参加してインドネシアのバンドンで開催されました。
 会議では中国とインドが「チベットに関する協定」で確認していた相互不可侵、平等互恵、内政不干渉などの「平和5原則」を発展させた「平和10原則」を採択しました。
 米ソ対立の東西冷戦構造の中、「反帝国主義、反植民地主義」を基調として非欧米諸国のみによって開かれたこの会議は、平和と独立をめざすアジア・アフリカ諸国の連帯を初めて形にした会議でした。

 この会議の日本政府宛の招待状を受け取ったのは、成立したばかりの鳩山一郎内閣でした。政府内部にはアメリカの意向を斟酌して参加に強い慎重論がありましたが、河野一郎農相ら政権首脳は「アメリカ一辺倒ではいけない。日本はアジアに立つべきだ」と高碕達之助国務相を派遣し、高碕氏は演説を行った他、ネール、スカルノ、ナセル、周恩来ら第三世界の指導者たちと会談しました。
 小泉首相は4月にバンドンで開かれる50周年の首脳会議に出席し、国連安保理常任理事国入りをにらんでアフリカ諸国への拠出金増加や紛争予防をテーマとした国際会議の招請をアピールする意向と伝えられています。
 一方、河野衆院議長はバンドン精神を継承する「自民党アジア・アフリカ研究会」の会長として、50周年をもう少し歴史的な文脈を踏まえて捉え、アジア・アフリカ諸国との本質的な連帯を深め、日本自身の生き方を見直す機会にしたいと考えています。

(政策担当・梁田貴之)