「テロとの戦い」と 河野父子

 若宮啓文・朝日新聞論説主幹の8月28日付コラム「風考計」は、15日の加藤紘一代議士宅の放火事件を取りあげ、事件から10日以上経っても小泉総理、安倍官房長官(いずれも当時)から何のコメントも出ていなかったことを「テロとの戦いはどうした」と批判しました。
 この記事で若宮氏は、同じ15日に全国戦没者追悼式で河野衆議院議長が「戦争を主導した当時の指導者たちの責任をあいまいにしてはならない」と発言したこと、事件の翌日に河野議長が加藤氏の事務所に見舞いの電話を入れたことを紹介するとともに、昭和38年に河野一郎建設大臣の平塚の私邸が右翼の放火で全焼した事件に触れ「何かの因縁か」と書いています。
 昨年は、戦争を知る世代と次の世代を橋渡しする位置を占める河野議長の言動に注目が集まる機会が多く、朝日新聞の大型連載シリーズ「歴史と向き合う」10月26日付も河野議長のインタビューを掲載し、日本人が歴史の問題にどう取り組むべきかについて聞いています(4月に刊行予定の朝日選書『歴史と向き合う(2)=メインタイトル未定=』に収録予定)。