国会図書館長の任命 

 河野洋平衆院議長は4月1日、国立国会図書館長に情報工学の研究者で元京都大学総長、05年度日本賞受賞者の長尾真氏 (写真)を任命しました。
 国会図書館は戦後、アメリカの議会図書館を一つのモデルに「国会の立法活動の支援」と、「国の中央図書館としての機能」という二つの役割を担う国立図書館として設置されました。館長は国会の同意を得て衆参両院議長が任命しますが、初代の金森徳次郎元国務大臣のあと、40年にわたり衆参両院の事務総長経験者の起用が続いてきました。
 河野議長は今回の人事にあたり「国会図書館長は日本の知性の頂点にふさわしい人材が求められる。候補は広く求めるべき」とし、さらにいわゆる「天下り」の慣行を断ち切るという観点からも自ら人選に当たり、事務当局と各党の了解をとりつけました。

 子どもの頃からたいへん本が好きだったという長尾氏は「音声自動翻訳」「電子図書館」といった分野に優れた業績があり、京都大学時代の付属図書館長としての積極的な活動などからも「この職務を担われるに最適の人といって過言でない」(塩見昇・日本図書館協会理事長)との評価を受けており、河野議長の英断に歓迎と賛辞の声が寄せられています。 (T)